第1部 レクチャー(講演)
「宇宙は「無」から始まった。」宇宙の始まりの説明に、このようによく書かれています。どうして、何もないところから、こんな多くの物質とエネルギーに満ちあふれた宇宙ができたのでしょうか?ビッグバン宇宙っていうけど、エネルギーって保存するのではないの?宇宙のはじめにどんな「 非常識」なことが起きたの?その理解を進めるきっかけとなったのが、2012年のヒッグス粒子の発見です。ヒッグス粒子の発見により、我々の研究の対象は「粒子(物質)」から「真空」に移っていきました。「真空」「時空」と言ったものが宇宙をどうして作っていったのかをお話します。
浅井 祥仁(あさい しょうじ)
KEK 高エネルギー加速器研究機構機構長
1995年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。
東京大学素粒子物理学国際研究センター長を経て、2024年4月高エネルギー加速器研究機構機構長に就任。
主な著作:
『ヒッグス粒子の謎』(祥伝社新書、2012年)
『LHCの物理-ヒッグス粒子発見とその後の展開-』 など
第2部 コンサート
フランク 前奏曲、コラールとフーガ
シューベルト 即興曲 変ト長調 D899 作品90-3
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」作品31-2
川添 亜希 (かわぞえ あき / ピアノ)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て同大学器楽科卒業。ドイツ国立マンハイム音楽大学大学院首席卒業。同大学院国家演奏家課程を最優秀で修了、ドイツ国家演奏家資格取得。ドイツ・ユーロミュージックフェスティバルに参加。マンハイムモーツァルト音楽祭、 ハイ デルベルク新曲コンサート等出演、ドイツSWR ラジオ放送、CD 収録。バーデンバーデンフィルハーモニーオーケストラと共演。 日本、ドイツ、ヨーロッパの各地でコンサート活動を行っている。在独日本大使館・勲章授与式でのソロコンサート、新進作曲家ダニエル・フィリップ・シュトッツ氏による新曲“Good wishes for Japan - March 2011“『日本への祈りをこめて‐2011 年3月』の初演、チェコ・プラハにてソロリサイタルの開催、聖アポステルン教会(ケルン)バジリカコンサート出演などの他、ソロ、室内楽、歌曲伴奏などのコンサートを行う。また、東京文化会館などでソロリサイタルを定期的に開催している。